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子供の時から症状があったとしても、特段勉強ができなかったわけでも、集団生活に支障が出るほどでもないと、自分がAPDであると気づかないまま。

大人になってから生きにくさを感じる人が多いそうです。

例えば仕事で電話でやり取りするのが難しかったり、飲食店で注文を取るのが苦手だったり。

わたしは10年間事務のお仕事をしていました。

お仕事はパソコンに申込書内容を入力したり、会計、書類の整理など、どちらかといえば一人で黙々とできる作業が多かったのが幸いして、特に問題なく続けてこられました。

やはり電話が一番苦手で、片耳をふさいで電話の声に集中して、メモを取りながら、なんとかこなしていました。

妊娠・出産をきっかけに事務のお仕事は退職し、近所でのパートを始めたのが漫画にある工場でのお仕事。

とにかく雑音がすごい!!

大きな機械がたくさん動いてるので当たり前なんですが、隣にいても声なんか聞こえません。

その上マスク!! これがかなり厄介!!

今はコロナでどこでもマスクしてる状況ですが、マスクすると声がこもって聞こえずらい+口元が見えない+表情も読めない、で余計に聞き取りずらいんですよね。

聞こえないのも大変なのですが、わたし的にはメモを取れない状況がかなり痛かったです。

口頭で指示されたことを理解・記憶するのが苦手なAPD、メモが取れないお仕事や、口頭での指示が常に行きかうお仕事って大変だと思います。

この時のわたしは自分がAPD…というかそもそもAPDの存在すら知らなかったので、とにかく「自分はポンコツだ」と落ち込みまくりました。

「みんな簡単にやってることがどうしてできないんだろう…」

「わたしには事務のお仕事の方が向いていたのかな…。でも電話を取る仕事はなるべくしたくないな…」

「じゃあわたしにできる仕事なんかないじゃん…」

……なんて考えで頭がいっぱいになりました。

育児のストレスもあいまって、ついにプチ鬱状態となり、お仕事は辞めさせていただくことになりました。

「自分は発達障害なんじゃないだろうか」

次第にそう思うようになり、それ関係の本やネットの情報を読みあさり、自分の症状とピッタリ合うのがAPDの症状であることを発見!

なんだかホッとしました。

自分だけじゃない、同じことで悩んでる人はいっぱいいるんだ…!!

すごく勇気づけられました。

と同時に、これだけ多くの人が悩んでいるのに、まったく世間的に認知されてないことに驚きました。

この漫画はもっと多くの人にAPDを知ってもらいたくて描いています。

広く拡散していただけると幸いです。

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